MgOフローリングとは？主なメリットとSPCとの比較

MgO フローリング (酸化マグネシウムフローリング) は、オキシ塩化マグネシウムフローリングとも呼ばれ、酸化マグネシウム (MgO)、塩化マグネシウム (MgCl₂)、および水の 3 成分系を改質プロセスで製造した新しいタイプの無機複合フローリングです。

コア構造は通常、耐摩耗層、装飾層、MgOコア層、バランスペーパー層、裏打ち層の4層で構成されています。MgOコア層の独自の配合により、以下の特性が得られます。

優れた耐火性MgO の耐火等級は、中国 GB8624 A2 規格 (不燃性) または欧州 EN13501-1 A2fl 等級に達し、従来の床材の B1 等級 (難燃性) を上回っています。
超高安定性MgO基材は熱膨張率・収縮率が極めて低いため、床暖房システムに最適です。無垢材に比べて優れた熱伝導性を備え、経年変化による変形もありません。
環境に優しく無毒製造工程で接着剤は一切使用していません。ホルムアルデヒドの放出はほぼゼロで、中国の最も厳しいENF基準を上回っています。また、PVC、重金属、揮発性有機化合物（TVOC）も含まれていません。
多機能性: MgO基板は防水性、防カビ・抗菌性、吸音性を兼ね備えており、厨房、病院、船舶など湿度や衛生管理が求められる環境に適しています。

建物の安全基準が強化されるにつれ、耐火床材は伝統的な木材から複合材へと進化してきました。現在主流となっている製品には、 SPCフローリング, MFCフローリング, HPLフローリング、そして MgOフローリングパフォーマンスの比較は次のとおりです。

財産	SPCフローリング	MFCフローリング	HPLフローリング	MgOフローリング
コア素材	石粉＋PVC樹脂	木質繊維＋鉱物	高圧ラミネート樹脂	MgO + MgCl₂ + ガラス/木質繊維
耐火性能（中国規格GB8624）	B1（難燃性）	B1	B1	A2（不燃性）
環境に優しい	ホルムアルデヒドフリー、PVC含有	ホルムアルデヒドフリー、化学添加物も可能	ホルムアルデヒドのリスク	低ホルムアルデヒド、無機
安定性	耐湿性があるが高温になると変形する	耐湿性、中程度の耐熱性	耐熱性があるが、湿気により膨張しやすい	温度・湿度が安定しており、あらゆるシナリオで使用可能
快適性と防音性	硬い表面、中程度の防音	木のような感触、優れた防音性	硬くて防音性が低い	弾力性のある裏地、優れた吸音性
アプリケーション	住宅、商業施設、バスルーム	住宅、軽商業施設	高強度の産業環境	病院、学校、床暖房、船舶

耐火性に関する要件は地域によって異なります。MgOフローリングは無機質基材を使用しているため、高い国際基準を満たしています。

中国GB規格（GB8624）
- クラスA: 不燃性（例：MgO）
- B1: 難燃性（例：SPC、MFC）
- B2: 可燃性（例：エンジニアリングウッド）
- B3: 可燃性
欧州EN規格(EN13501-1)
- A1fl/A2fl: 不燃性（MgOがこれを実現）
- Bfl-Cfl: 難燃性から可燃性（SPCはBf1を達成）
- Dfl-Efl: 難燃性が低い
米国ASTM規格
- クラスA：火炎伝播指数≤25（A2に相当）
- クラスB: インデックス 26-75 (SPC 共通)